■木材は火に弱くない
厚みのある木材はいったん燃えても表面が炭になる層をつくるだけで、火は内部まで進行しません。熱伝導率の高い鉄は加熱5分程度で変形するのに対し、木は加熱5分経過してもほとんど変形することはありません。
左上/阪神・淡路大震災に耐えたツーバイフォー住宅
右下/4mの津波に耐えたツーバイフォー住宅
日本ツーバイフォー建築協会の調査によると、阪神・淡路大震災では、全壊した住宅が約101,000戸、半壊・一部損を含めると全部で約289,000戸以上でした。そんな中でも、ツーバイフォー住宅のうち、96.8%は特に補修をしなくても居住に支障がない状態を保っていたことが分かっています。
東日本大震災(平成23年3月11日発生・マグニチュード9.0)では、調査対象住宅20,772戸のうち、当面補修をしなくても居住に支障がない住宅は19,640戸(全体の約95%)、津波による被害を除けば、当面補修をしなくても居住に支障がない住宅は全体の98%を占めています。
厚みのある木材はいったん燃えても表面が炭になる層をつくるだけで、火は内部まで進行しません。熱伝導率の高い鉄は加熱5分程度で変形するのに対し、木は加熱5分経過してもほとんど変形することはありません。
クリエイトの標準仕様のグラスウール断熱材はガラスが主原料なので火に強く、燃えにくくなっています。火災時にも延焼や類焼を最小限に抑え、万が一燃えても煙や有毒ガスが発生せず、他の材質の断熱材よりも高い安全性を誇ります。
隣家で火災が発生した場合、隣家側に面する外壁の表面温度は800℃以上にも達するといわれますが、ツーバイシックス工法の優れた耐火性に加え、準不燃材の外壁材を使用することで、さらに耐火性を高めています。
ツーバイシックス工法は面構造であるため、床と壁、壁と天井などの接合部分に隙間ができにくい構造になっています。そのため、高い気密性能を発揮し、断熱材の断熱効果が失われにくくなっています。また、ツーバイシックス住宅は外気温を室内に伝えにくい性質を持つ木を主要構造材として使用しています。密閉性の高い構造と熱伝導率の低い木材によって、高い断熱性能を発揮します。
クリエイトの住宅の建物を覆う部分は、最新の細繊維技術によって従来のグラスウールの約1.4倍の効果を生む、省エネルギー対策最高等級4に対応した断熱材を使用しています。ガラスを材料とする繊維系断熱材は発泡系断熱材とは異なり断熱性能が長く持続し、将来にわたり快適な住環境を持続させます。
ツーバイシックス工法では断熱材にツーバイフォー工法の約1.6倍の厚みを持たせることができます。そのため、より厚みのある高性能グラスウール断熱材を埋め込むことができ、ツーバイフォー住宅よりも高い断熱性・気密性を得ることができます。
北米で生まれたツーバイフォー工法は世界でも広く普及しており、現在、アメリカやカナダの木造住宅の90%以上がツーバイフォー工法で建築されています。ツーバイフォー住宅の普及率が高いアメリカ・カナダの住宅寿命は長く、日経アーキテクチュアの「世界の住宅寿命」によると、アメリカの住宅寿命は103年、日本の住宅はわずか30年というデータもあります。
日本国内にも日本最古のツーバイフォー住宅の旧木下家別邸(大正元年頃建築/神奈川※左画像)や国の重要文化財に指定されている自由学園 明日館(大正10年建築/東京)など大正初期にかけて建てられたツーバイフォー住宅が今でも現存しています。
結露は木や鉄を腐朽・腐食させ、カビや細菌の温床となります。木を構造材としたツーバイシックス工法は、木の持つ性質から熱を伝えにくく、調湿性があり結露が発生しにくい構造です。また、ベタ基礎工法によって地面からの湿気をシャットダウンし、床下の湿気から家を守ります。
クリエイトは建物全周の土台と基礎との間に通風効果のある基礎パッキンを設置することで、床下の隅々にまで自然の風を行き渡らせ、床下の湿気を排出し、基礎の強度を損なわずに理想的な床下環境を作り上げます。
外壁通気工法は、透湿防水シートと室内側の防湿層により木材を常に乾燥状態におき、湿気による木材腐朽やシロアリを防ぐ構造となっています。また、外壁が強い直射日光を受け温度が上昇しても、通気層内の上昇気流により一部の熱を屋外に放出する働きもあります。
クリエイトの外壁材は高耐候性と親水性を実現した外壁材を使用しています。セルフッ素コートによって、色褪せの原因である紫外線から塗装面を守り、雨で汚れを洗い流すセルフクリーン機能を実現しています。この2つの機能を施されたクリエイトの外壁材は、促進耐候性試験では30年経過しても色褪せをあまり感じさせないほど、高い耐候性を備えていることを実証しています。このようなメンテナンスのかかりにくい外壁材で長寿命な家づくりを実現します。また、15年という長期にわたり保証も付いているので安心です。
外部からの騒音の多くは空気の振動によって伝わるため、空気を遮断することで騒音を抑えることができます。ツーバイシックス住宅は構造体の気密性が高く、壁の構造も厚みがあるため外からの音がしにくく、音の出入りを抑える構造になっています。
また、構造だけではなく、壁の内部に使用する断熱材を、繊維の密度が高く吸音性に優れた高性能グラスウール断熱材にすることで、より一層防音性を高めています。
「面構造」を基本としたツーバイフォー住宅は、床・壁・天井で6面体を構成し、箱をつくるので家全体がモノコック構造(一体構造)です。モノコック構造は、もともと極限の強度が求められる航空機用に開発された技術です。モノコック構造のツーバイフォー住宅は外からの力を6面体の建物全体で受け止め、荷重を分散させるので、倒壊・損傷が極めて少なく、地震に対して抜群の強さを発揮します。 クリエイトでは建物外周部分の構造材はツーバイシックス材、室内間仕切り部分の構造材はツーバイフォー材としたハイブリット型のツーバイシックス工法を採用することで、室内空間を圧迫することなく耐震性を向上させています。
シックハウス症候群とは有機化学物質などに汚染された空気を吸引することにより引き起こされる体調不良のことで、主な原因はホルムアルデヒド、カビ、ダニなどと言われています。クリエイトではできる限りシックハウス症候群を予防できるよう厳選した素材を使用し、安心して健康的に過ごせる住宅づくりに努めています。
【F☆☆☆☆】はホルムアルデヒドの放散量によって定めた4段階の等級の中で、最も放散量が少ない最上位等級の認定です。4段階の中で最も安全性が高く、他の等級とは異なり使用する面積に制限がありません。クリエイトでは【F☆☆☆☆】の認定を受けた壁紙、クッションフロア、フローリングを使用しています。
クリエイトの標準仕様の断熱材は、壁紙同様に全て【F☆☆☆☆】の認定を受けたものを使用しています。なかでも、建物を覆う部分に使用している高性能グラスウール断熱材はホルムアルデヒドを一切含まない材料を使用して製造されたものを採用しています。
24時間換気システムは自然換気と異なり、外気を強制的に取り込むことでシックハウス対策として非常に有効であるとされ、2003年より設置が義務付けられています。クリエイトの換気システムは、給気清浄フィルターで花粉などの粉塵を除去し、キレイな外気を取り入れます。
木には夏は建物の湿度を調整し、冬は室内の温かさを保つという優れた特性があります。木の調湿効果によって得られる効果は様々あり、アトピーやアレルギーの原因となるダニや細菌類の異常発生を防止する湿度を保ち、カビや腐食の原因となる結露も防ぎます。
クリエイトではアルミ・樹脂複合サッシを採用しています。室外側には耐候性・耐久性の高いアルミ形材、室内側には熱伝導率の低い樹脂形材を使用することで寒い冬でも結露がしにくく、木材の腐食などを防ぎ、カビが生えにくい住宅になるよう心がけています。